スーパーGT第3戦オートポリス決勝、au TOMSが劇的追い上げで今季初優勝

2017　スーパーGT第3戦が5月21日、大分県日田市・オートポリスで決勝レースを迎えた。

GT500クラスでは、予選7位に沈んだ#36 au TOM’S LC500 ジェームス・ロシター選手が序盤からハイペースを保ち、3位まで浮上。その後2位を行く#1 DENSO KOBELCO SARD ヘイキ・コバライネンをもパスして中嶋一貴選手にハンドルを託す。

トップを走っていた#100 RAYBRIG NSX-GTがピット作業で手間取る中、実質トップでコース復帰を果たした中嶋選手は、その後DENSO KOBELCO SARD 平手晃平選手と激しいバトルを演じるが、51周目に両者は接触し、平手がスピンを喫するも即座に復帰して加速する矢先、GT300クラスとの接触によってコースオフ。そのまま平手選手はリタイヤとなってしまった。

この接触ではレーシングアクシデントとの裁定が下り、お咎めなしとなった中嶋選手は、フロントカナードを損傷しながらも逃げ切りに成功。1時間59分56秒800で今季初優勝を飾った。
中嶋選手自身、今季出場したレースでは4連勝という強運ぶりを発揮している。

2位には、予選のクラッシュによりタイヤを痛めてしまい、交換のためにピットスタートとなった#17 KEIHIN NSX-GTが、レース6周目に発生したクラッシュによりセーフティカーが導入される中、隊列最後尾につくことに成功。
フリー走行ではRAYBRIGに次ぐ2番手タイムを出していた好調さをQ1クラッシュ後も維持し、みるみるうちに順位を上げ、53周目にRAYBRIGをもパスして2位チェッカーを果たした。

3位には、ポールポジションからスタートした#100 RAYBRIG NSX-GTが、序盤に作ったリードを保つことが出来ず、さらにはピットワークでも後続に前に出られる苦しいレースを展開。
残り3周では、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正選手、#23 MOTUL AUTEC GT-R 松田次生選手に追いつかれて苦しんだが、順位を維持して表彰台を獲得した。

決勝レース後インタビューは以下の通り
中嶋一貴
「正直、昨日は心が折れかけた。スタートしてからジェームスが良い走りだった。最初は静かに行こうって言ってたけど、途中からどんどん前に上がってバトンを受けた。途中運が悪いことがあった。39（号車）との接触は正直こちらは何も出来ない状態だった。残念ではあるけど、ダメージを受けながらなんとか最後まで走りきれたので、ほっとしている。
（Q自身今季4連勝？）ここに来るまでは勝たないといけないレースだと思っていたけど、思いの外100号車は速いし、ミスもあり、僕のせいで厳しいレースにしてしまったけど、ジェームスのお陰で勝てた」

ジェームス・ロシター
「序盤は落ち着いていこうと思ったけど、何が始まったかわからないけど調子良くなってきた。前のヘイキをハンティングするのはエキサイティングだったし、クルマはパーフェクトだった。チームに感謝したい」

伊藤大輔監督
「嬉しくてホッとしている。一貴も昨日はつらい思いをしたけど、開幕からクルマの速さは確認できてたし、ジェームスも速いし、信頼できる2人。このオートポリスではぜひ勝ちたかった。東條エンジニアを始め、自分たちがやってきたことが形にならないもどかしさもあったけど、それを払拭したい思いでやってきた。いろんなことがあったけど、この結果で満足している。」

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その他の結果は以下の通り

※晴/ドライ(天候/コース)