スーパーGT第5戦決勝、GT500クラスは運を味方につけた6号車が2連勝!

スーパーGT第5戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 500mile RACE」が8月3-4日、静岡県・小山町の富士スピードウェイ開催され、8月4日には決勝レースが行なわれた。

GT500クラスでは、ウェイトハンデの重量を抱えながら、セーフティカー導入を見据えて間一髪で6号車 WAKO’S 4CR L500がピット・イン。これが奏功して2位以下に大きなギャップを築くことに成功し、前戦タイ戦に続いて2連勝を飾った。

快晴で迎えた500マイルというシリーズ最長となるディスタンスを、過酷な真夏の気候の中で争われる第5戦。
スタートは前日の公式予選でポールポジションを獲得した23号車 MOTUL AUTECH GT-R、2番手の3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの2台がトップを形成し、3番手以降を突き放す展開で始まった。

後方では4番手スタートの38号車 ZENT CERUMO LC500が、19号車 WEDS SPORT ADVAN LC500をパスして3位に浮上する。
しかしこの2台の争いの後方から追い上げてきた64号車 Modulo Epson NSX-GTが、38号車と19号車を一気にパスすると3位に浮上する。
しかし64号車はその後ペースが落ち、19号車に逆転を許してしまって4位に交代する。

以降のレースでは、上位陣の順位変動も少なく進み、26周目に19号車のピットインを皮切りに、上位陣のピットが始まる。
今レースでは4回のピット義務が各チームに課されており、5スティントの戦いになることから、ロング、ショートスティントを織り交ぜながら展開する。
26周目、真っ先にピットに飛び込んだ19号車は、その後をハイペースで周回を重ねる。23号車が34周目にピット作業を終えると、逆転に成功し、トップを好走し続けた。
19号車と23号車のレースはしばらく続いたが、迎えた49周目、周回遅れに詰まった19号車のスキを突いて23号車がトップに返り咲くと、55周目に19号車は2度めのピットに向かった。

一方、レースでは23号車が周回遅れに引っかかった間に3号車が23豪雨者をパス。初のトップに立つことに成功した。

迎えた70周目、38号車が100Rでクラッシュを喫すると、これを見た3号車を始めとした各陣営は、セーフティカー出動を読んで2度めのピットインに入る。
しかし37号車 KeePer TOM’S LC500と、前日のクラッシュの影響でQ2のタイヤが使えずにペナルティを受け、ピットスタートになった17号車 KEIHIN NSX-GTがピットに入る前にセーフティカーが出動。
2台は大きく後退することとなった。

80周にレースが再開されると、ダンロップコーナーで3位を走っていた19号車と、3号車が接触し、3号車がスピンしてしまう。
さらに39号車 DENSO KOBELCO SARD LC500も19号車と接触し、フロントカウルがタイヤに触れてしまい、ピットインするが、その後リタイヤとなった。

このときトップは23号車、以下36号車 au TOM’S LC500、6号車 WAKO’S 4CR LC500、1号車 RAYBRIG NSX-GT、24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R、12号車 カルソニック IMPUL GT-Rというオーダーで進んでいたが、

102周目には、2位の36号車と3位の6号車が接近していたが、36号車がGT300クラスの動きを読み違えて接触。左フロントサスペンションにダメージを受けながらピットに戻った。
このトラブルによって後退した36号車に代わって、70kgものウェイトハンデが課された6号車が2位にまで浮上する。

105周目が終わるころ、24号車のエンジンルームから火が出てストレえ~と上にストップすると、今レース2度めのセーフティカーが導入された。
時を同じくして、6号車がピットロードに滑り込んでくると、早めのルーティン作業を終わらせ、ピットをあとにする。
ピットレーンクローズでのピットインではないかと場内はザワついたが、SCボード提示前にピットロードに滑り込んでいると判定され、3回目のピット作業を他社に先んじて終わらせた。
この結果、セーフティカーランが終わったあとにピット作業をしなければならなくなった他陣営に対し、1分以上のアドバンテージを得ることに成功した。

SCが明けると、6号車はピットを終わらせた2位の1号車に1分20秒もの大量リードを獲得。
残り34周で6号車は最後のピットに飛び込むと、3位の23号車、2位の1号車が相次いでピットイン。
これで順位が固定されると、6号車は重いウェイトを積んだマシンを丁寧に走行。そのまま6号車は175周のチェッカーフラッグまでノートラブルでマシンを運びきり、今季2勝目を連勝で飾った。

2番手には、レース終盤で23号車の追い上げを凌いだ、1号車が獲得、ポールスターとだった23号車は、悔しい3位表彰台となった。

■レースダイジェストは以下の通り