スーパー耐久 富士24時間レース、Y’s distraction GTNET GT-Rが着実な走りで総合優勝

国内開催10年ぶり、富士スピードウェイでは50年ぶりとなった24時間レース、「ピレリ スーパー耐久シリーズ2018第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」が5月31日から6月3日にかけて、静岡県・富士スピードウェイで開催された。

99号車 Y’s distraction GTNET GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗/安田裕信/S.ジェン組)が、復活の24時間レースを制した。

6月2日、決勝レースがスタートする前のグリッドには、真剣勝負の前ながら、どこかお祭りを楽しむ雰囲気が漂う。

15時にスタートした24時間耐久レースは、序盤からナイトセッションまで3号車ENDLESS GT-R(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅翼/峰尾恭輔/砂子塾長/山田真之亮組)がリードして快走を続けていたが、早朝のピットイン直後にブレーキから白煙を上げて緊急ピットインすると、83号車Phoenix racing Asia R8がトップに立つ。

しかし、今レースに義務付けられた8分間のメンテナンスタイムで10時半頃にピットストップすると、この間にY’s distraction GTNET GT-Rがレースをリードしはじめる。

その後は83号車は果敢にトップを追い上げるが、ペナルティやトラブルが相次いで発生するなどして後退を余儀なくされてしまい、Y’s distraction GTNET GT-Rは一人旅の様相を呈し始める。
結局2位以下に5周の大差をつけてY’s distraction GTNET GT-Rは10年ぶりの24時間レースを制した。

撮影:栗原祥光

2位にはPhoenix Racing Asia R8が続き、3位には81号車 J-Fly Racing R8が入った。

1台のみの参戦だったST-Zクラスは、完走を果たした51号車DIAMANGO Cayman(石原将光/細川慎弥/池田大祐/坂本裕也/余郷敦組)が、同じく1台のみの参戦だったST-1クラスは47号車D’station Porsche cup(星野辰也/織戸学/富田竜一郎/リ・ジョンウ/浜健二/小林賢二組)がそれぞれ優勝を果たした。

ST-TCRクラスでは、75号車 m-1 CARFACTORY RS3 LMS(塚田利郎/蘇武喜一/清瀧雄二/松本和之/山路幸宏/渡辺忠司)が、参戦6台中4台がペナルティを受けたり、トラブルで崩れていく上位陣を切り崩してトップに立つと、2位以下に22周もの大差でチェッカーを受け、Audi RS3 LMSに同シリーズ初優勝をもたらした。
2位には、前戦まで2連勝をしていた97号車Modulo CIVIC TCR(植松忠雄/中野信治/大津弘樹/小林崇志/石川京侍)が続いた。

ST-2クラスは#6 新菱オート☆DIXCELエボX、ST-3クラスは#68埼玉トヨペットGreenBrave GR SPORT マークX、ST-4クラスは#55 Sunoasis田中建築86、ST-5クラスは#88 村上モータースMAZDAロードスターがそれぞれ優勝を飾った。