2018D1GP第2戦、藤野秀之が圧巻の走りで今季初優勝

2018 D1グランプリ第2戦が4月1日、大阪府・舞洲スポーツアイランドで開催され、藤野秀之が追走チャンピオンを獲得し、今季初勝利をおさめた。

前日に開催される予定だった単走予選が日曜日に繰り越され、朝から慌ただしくスケジュールが消化される中、昨日の練習でクラッシュを喫した末永直登も出走を果たし、見事に追走に駒を進めた。

一方で今季限りの引退を表明している野村謙はDOSSスコアを伸ばすことが出来ず、追走トーナメントへの出場は叶わなかった。

追走トーナメントでは、波乱を含んだ様相で展開した。
なかでも単走を100.52という出場選手のうちで唯一の100点超えを果たして単走優勝を勝ち取った川畑真人。

ベスト16では中田哲郎との対戦となったが、1本目に後追いの中田哲郎を寄せ付けない鉄壁の走りを見せた。
さらにはインカットによるペナルティ-1を受けた相手に対し、これは楽勝かとの空気が流れたその矢先、オーロラビジョンにはボンネットを開けて修理を試みる川畑の姿が映し出される。
2本めでまさかのクラッチトラブルが川畑のマシンに発生する。
緊急処置を施し、だましだまし2本めを出走したものの、川畑を襲ったトラブルは影を潜めることがなく、敗退を喫する結果となってしまった。

そんな波乱を含んだ追走トーナメントで決勝戦に駒を進めたのは、昨日はベスト8でクラッシュ寸前のミスによって敗退した藤野秀之。
第2戦の追走トーナメントでは「危なげない」走りで決勝まで進出した。

その藤野を待ち構えたのは、昨日は3位入賞を果たした北岡裕輔だった。

1本目を後追いで迎えた藤野は、先日のラウンド1で悔しい思いをしたことから、「今日は優勝のことしか考えてなかった」と語ったとおり、終始北岡の横に厳しく付け続ける走りを見せて1ランクアップを獲得すると、続く2本めでは北岡をスタートから突き放し、つけ入る隙を一切見せずにフィニッシュ。
このまま同ランクの判定で勝負あり。

藤野は今シーズン初優勝を第2戦で掴み取った。

開幕戦で3位入賞を果たした北岡は、第2戦でも2位表彰台を獲得する抜群のスタートダッシュを決めたものの、今回の藤野の活躍により、2人とも47ポイントとなり、シリーズランクは同点で首位を分けることとなった。

3位には、開幕戦を練習走行でのクラッシュにより走れなかった末永直登が、今季からフロントナックルを交換して復調の兆しを見せる唄和也を抑え、表彰台を獲得した。