待望のスーパーGT2019シーズン予選、GT500クラスは日産勢大躍進で23号車がポール奪取

スーパーGT2019年シリーズの開幕戦が4月13日、岡山県・岡山国際サーキットで公式予選が開催された。

GT500クラスでは、昨年後半から辛酸を嘗めた日産勢が終始リードする展開で予選が進み、23号車 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/ロニー・クインタレッリ組が圧倒的なコースレコードを叩き出してポールポジションを獲得した。

 

 

春の訪れとともに開幕した2019年シーズンのスーパーGT。

今季は最低重量が引き上げられたホンダ勢、昨年は後半に失速した日産陣営、LC500の参戦が今季いっぱいで終了するレクサス勢。開幕前の公式テストでは混沌とした状況が続き、各陣営のバランスが読みにくかったが、開幕を迎えれば話は別である。

比較的低い気温で迎えたQ1では、日産勢が上位を独占する。
残り2分を切ったところで計時ラップを走りきった24号車 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R やん・マーデンボローがいきなり1分17秒333であっさりコースレコードを更新すると、23号車 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生が1分17秒165、12号車 カルソニック IMPUL GT-R ジェームス・ロシターが次々とトップタイムを更新し、日産勢好調を圧倒的な強さで印象づける。
結果、予選Q1では12号車がトップタイムで予選を通過した。

ホンダ勢では17号車 KEIHIN NSX-GT ベルトラン・バゲットが3番手、1号車 RAYBRIG NSX-GT ジェンソン・バトンが5番手に続き、レクサス勢は37号車 KeePer TOM’S LC500が唯一Q2に進出する苦しい展開。

日産勢、開幕戦予選を完全制覇!

 

迎えたQ2でも日産勢の勢いは止まらない。
各車が計時に入ったラップでは、昨年のチャンピオン1号車 RAYBRIG NSX-GT 山本直樹が1分16秒950でトップに立つのもつかの間、23号車のロニー・クインタレッリが1分16秒602でトップに立つと、これに12号車 佐々木大樹が2番手に続く。

結局このタイムが更新されることはなく、23号車がポールポジションを獲得、12号車が2番手を獲得し、フロントローを日産勢が独占する結果となった。

ホンダ勢では3番手に1号車、4番手に17号車が続き、明日の決勝レースでの巻き返しに息巻く。

レクサス勢唯一Q2進出を果たした37号車は、7番手で予選を終えた。

日曜日に控えた決勝レースでは降雨が予想されているが、圧倒的なタイムで予選を制した日産勢の強さが決勝レースでも発揮されるのか、ホンダ勢の逆転はあるのか、さらにはレクサス勢のレース駆け引きの強さは今季も続いているのか、楽しみな見どころが多く存在する。

決勝レースは4月14日、14時30分よりスタートし、82周で開催される。

 

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写真提供:正木寛之