スイスで開催中の「第86回ジュネーブモーターショー」で、マセラティ初のSUV「マセラティ レヴァンテ」がワールドプレミアされた。
マセラティが新開発したこのSUVは「クアトロポルテ」と「ギブリ」の基本構造をベースに設計された。
「レヴァンテ」というモデル名は地中海の暖かい風からインスピレーションを得て考案され、レヴァンテは穏やかに吹いていたかと思うと一瞬のうちに強まり、抗うことができないほどの強風へと変化することがあり、それはまさにマセラティ初のSUVの個性と相通じるものがあるそうだ。
デザイン、エクスクルーシビティ、そしてパフォーマンスは、この新しいマセラティモデルを語る上での重要な要素で、とりわけイタリア車であることを主張する美しいスタイリング、息を呑むような各部のデザインにはマセラティらしさが息づいている。
インテリアの各パーツはオプションで選択可能なプレミアムレザーからエルメネジルド・ゼニア製のシルクにいたるまで、最高の手触りを持った最上級の素材が用いられている。
シルク素材は、トリヴェーロにあるゼニアの毛織物工場が特許取得済みの製法で加工。
さらに、このクラスの車両の中では重心位置が最も低いうえに、前後の重量バランスも50:50という完璧な配分を実現し、さらに捻れ剛性と曲げ剛性も優れたレベルに達しいる。
パワーユニットは、最高出力が350 psもしくは430 psの3リッターV6ツインターボガソリンエンジンのほかに、275 psの最高出力を発生させる3リッターV6気筒ディーゼルターボエンジンの2種類をラインナップ。
8速ATを採用し、路面にパワーを伝える。
「レヴァンテS」(最高出力430 ps)は0-100 km/h加速を5.2秒、最高速度も264 km/h。
「レヴァンテ」(最高出力350 ps)は、0-100 km/h加速6.0秒。最高速度251 km/h。
車内のヒューマン・マシンインターフェースは、マセラティ・タッチ・コントロール・システムを進化させ、さらなる機能性と利便性を求めて全面的なアップデートが図られた。
8.4インチの高解像度ディスプレイについてはタッチ操作可能な静電容量方式で、センターコンソールに設けられた新しいロータリー式コントローラーでも操作することもできる。
ドライバー支援システムも幅広く採用されており、オートマチックスタート&ストップ機能を備えたアダプティブクルーズコントロール、前方衝突警告機能、オートマチックブレーキアシストシステム、車線逸脱警告機能などを備える。
さらに、死角位置を監視するための機能や車両の周囲を映すカメラのほか、電動テールゲートなどをオプションで追加することも可能。
日本市場への導入は今秋を予定しているそうだ。