アウディは、「TTクラブスポーツコンセプト」を発表した。
この車両の最大の特徴は、電子ビトゥルボ(ドイツ語でツインターボの意味)を採用したこと。
その名の通り、ターボチャージャーを電動過給器に置き換え、ターボラグの発生を抑えてNA(ノーマルアスピレーション=自然吸気)エンジン並みに低速から高速域まで扱いやすさを実現した。
アウディのRS3に搭載された367馬力の2.5TFSエンジンがベースで、電子ターボを組み合わせることで600馬力を発生するが、とはいえ0-100km/h加速は3.6秒、最高速度310km/hという数値は、特に驚くに値しない数値が出ている。
電子ターボは、トランクに収められた専用の48ボルト・リチウムイオンバッテリーによって電源が供給される。
これまでも電子ターボに関しては世界中のメーカーが試してきたものの、そのエネルギー変換効率の悪さから見送られてきた歴史があるが、アウディは今後発表されるSQ7に電子ターボを最初に搭載する模様だ。