マニュアルといえばギアがニュートラルにあることを確認するシフトノブを横にブラブラさせながらイグニッションをまわすクセがついているのだが、エンジンをかける際は、クラッチを踏み込まないとイグニッションが無反応。
あそーですか、とクラッチを踏んでイグニッションを押すと、心地良いエンジンの始動音が響く。
始動と同時にそこまでエンジンの回転数を上げなくてもいいんじゃないか?ってくらいの咆哮がエグゾーストから伝わるものだから、単純な筆者はコロッと乗せられて、気分が否が応にも盛り上がる。
今回の新型の登場でMAZDAは「原点回帰」をテーマに掲げた。
あろうことか3代目ロードスターでは2.0リッターエンジンを搭載していたが、今回の4代目では1.5リッターに戻ってしまった。
いっくら原点回帰でもエンジン小さくすることないだろー、というのが正直な感想なのだが、とはいえ7,000回転ほどからクラッチミートしてドカーンと加速すると、そりゃもう元気のいいライトウェイトの本領発揮で、しばらく味わっていなかった血が沸き踊る感覚が蘇る。
2速で乱暴にクラッチを繋いでも安定した加速を見せるのは、LSDを内蔵したデフのお陰なんだろうなぁ。
まったく不安なく真っ直ぐに加速してくれる上に、少しハンドル入れても機敏に反応してくれるので、むしろ心地よい。
これが噂のMAZDAが言う「操る喜び」ってやつか。
そういわれてみればクラッチも旧型より重めのセッティングがなされており、踏み戻すときも軽く突き上げがあるような印象。
いかにも「運転してます」って演出が、ここでも顔を覗かせる。
6速マニュアルによってパワーを伝達するため、トルク感を損なってはいないな、という感じに仕上がっており、最初の不安は払拭できた。
3速以上では、公道なので無理はしないでおきましたwww
だっておまわりさんに捕まりたくないもんww
ちなみにこの時に感じたサウンドは素晴らしかった。
特に高回転域での軽やかなエグゾーストは極めて良好で、街乗りでも2速を使っていたいなと思わせてくれるほど快感を覚える。