スーパーフォーミュラ新型シャーシ、開発状況をJRPが説明 ハロは現状 装着なし

日本レースプロモーション(JRP)は3月10日、鈴鹿サーキットで開催されている「モータースポーツファン感謝デー」において、2018年開催概要発表会の場において、新型シャーシであるSF19の開発状況について発表した。

イタリアのダラーラと開発を進めているSF19は、SF14同様にクイック&ライトの基本コンセプトを踏襲している。
2016年のF1安全基準に則って設計されたために、重量増の傾向が懸念されたが、革新的な素材、革新的な製造テクノロジーを取り入れることによって対応し、これまで同様に、同レベルのフォーミュラマシンにおいては最も軽量な車輌に仕上がるという。

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懸念されるオーバーテイクについては内部でも検討がなされ、SF14よりもシャーシ仮面でダウンフォースを稼ぐことに重きを置き、更に整流効果を狙ったパーツによって、全走者に接近しやすい仕組みも組み込む。

搭乗者の頭部保護デバイスである「ハロ」に関しては検討しているものの、本当に効果があるか疑問が残る上、事故時にドライバーのエマージェンシーエスケープの妨げになる可能性もあることから、今現在では装着しない方向で開発を進めている。

すでにダラーラ社では最初のモノコックを製造しており、5月にモデルカー、7月にシェイクダウンを実施するスケジュールで開発が進んでいる。