イタリアの高級車メーカーのランボルギーニは12月20日、アヴェンタドールの新型となる「AVENTADOR S」を発表した。
3年前に発表されたアヴェンタドールは、その後ロードスターモデルやスーパーヴェローチェなどの派生モデルを産んできたが、2013年の登場から3年となるこのタイミングで同車を発表した。
Avebtador Sのエクステリアは、フロントスプリッタに二つのエアダクトを備え、空気効率とエンジン冷却を改善するため、新たにデザインされた。
これにより、従来より130%ものダウンフォース効率を上げた。
垂直のフィンを備えたディフューザーも後方への引っ張り抵抗を抑えつつ、50%以上のダウンフォース効率を上げている。
エンジンは自然吸気の6.5リッターV12気筒で、最大回転数を8500rpmに引き上げるなどして40馬力を積み上げ、730馬力を発生する。
この結果、0-100km/h加速は2.9秒で、スーパーヴェローチェやセンテナリオに0.1秒差にまで詰め寄っている。
最高速も218mph(=350km/h)を達成している。
これをランボルギーニのロボット化された7速トランスミッションを介して4輪すべてに駆動を伝達する。
さらに今回の大きな目玉となるのは、ランボルギーニ初となる電子制御4輪ステアリングを導入したこと。
低速時にはハンドルとは反対に動作してホイールベース短縮の効果を産み、かつ高速時にはステアリングと同方向に切れることによってホイールベース延伸の効果を産んだ。
走行モードは4つのシーンが想定されており、ドライバーの好み、走行シーンにおいてサスペンションや前後駆動輪のトルク配分が選択できる。
さらに自分の好みにカスタマイズすることが可能なEGOモードも追加されている。
サスペンションも新設計され、あらゆる走行シーンをサポートする。
さらに新開発のピレリ「P ZERO」タイヤを装着するAventador Sは、100km/hから31mで停止することが可能だ。
2017年の早い時期にデリバリーが開始されるAventador Sの価格は、日本円の換算で約5000万円となっている。