平成26年11月23日(日)、晴天の岐阜県各務原市の航空自衛隊で航空祭が開催された。
航空自衛隊は、自衛隊の活動に理解を深めてもらうことを目的とし、毎年各基地で航空祭を開催し、基地を開放している。
今回の航空祭には約6万6千人の来場者が訪れた。
活気あふれる場内に地上展示も豊富で、次期大型輸送機XC−2の展示など航空自衛隊が所有する戦闘機や輸送機が所狭しと展示され、多くの来場者の興味を引いていた。
激しい機動飛行
今回の岐阜基地航空祭は、航空自衛隊が誇るアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の参加が見送られた。
しかし、それを補って有り余るほどの迫力ある飛行展示を見せてくれたのが、同基地に所属する「飛行開発実験団」である。
同実験団は、普段から機体のテスト、評価を行うテストパイロットによって構成されている。
つまり、その機体の限界を知り尽くしたパイロットが、どの基地よりも時間が長く、激しい機動飛行を披露することができるのである。
アフターバーナー付きエンジン2基が搭載されたF-15jの機動飛行は、ド迫力そのもの。
テストカラーのF-2Aは、ここ岐阜基地のみに配備されている。
多くの航空ファンが息を呑んで最新鋭機の素早く軽快な機動飛行を見守った。
今回の航空祭でお披露目となった航空自衛隊創設60周年記念塗装が施されたF-4EJも人気を博した。
動体横に記された「60th anniversary」が目印だ。
記念塗装は、F-4EJが日本に導入された時の復刻カラーで、ご年配の方は「懐かしい」と語っていたのが印象的。
岐阜基地ならではの異機種編隊飛行
岐阜基地に配備されている、ほぼ全ての機種を編隊を組んで飛行する「異機種編隊」も、ここ岐阜基地だけのプログラムとなる。
その他救難隊の救難活動や空中給油機と戦闘機による空中給油のデモンストレーションも実施された
大勢の来場者が航空自衛隊の技術と日常の取り組に理解と協力を深める一日となった。
本年の航空祭は残すところ九州地区、沖縄地区となってしまったが、また来年も早々から各隊各種イベントが目白押しである。
また次の航空祭や基地祭りに是非、足を運んでいただきたい。