スーパーGT第5戦「FUJI GT 500mile RACE」の決勝レースが8月5日、静岡県・富士スピードウェイで決勝レースを迎えた。
GT300クラスでは、2スティント目に1周のみの走行でピットに戻す奇策を採った87号車 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/アンドレ・クート/藤波清斗)が、予選13位からの大逆転勝利をもぎ取った。
高橋翼は今シーズン初レースで勝利を挙げる価値ある1勝となった。
シーズン最長となる500マイル(807km)のレースディスタンスで争われる真夏のスーパーGT第5戦。
スタート時では晴天、気温も33度という真夏日のコンディションで決勝レースを迎えた。
GT300クラスでは、予選3番手スタートの360号車 RUNNUP RIVAUX GT-R 青木孝行が絶好のスタートで ポールポジションからスタートした52号車 埼玉トヨペット GB マークX MC、2番手からスタートしたHOPPY 86 MCをオーバーテイクし、トップに浮上。
25号車も52号車を交わして2番手に浮上した。
レース序盤では、1スティントをショートスティントとして、早めのピットインをするマシンが出始める。
片側2輪のみの交換、タイヤ無交換を採用するJAF-GT勢や、レース中盤でタイヤ無交換作戦を敢行した65号車 LEON PYRAMID AMG GTなど、さまざまな作戦が見られた長丁場のレースでは、レース中盤になっても見た目の順位だけでは判断しづらい複雑な展開を見せる。
そして終盤を迎え、義務付けられた4度のピット作業を、ほぼすべてのチームが消化してみると、驚愕の順位が発覚する。
予選13番手からスタートした87号車 T-DASH ランボルギーニ GT3が、2位に大差を付けてトップに浮上していたのだ。
87号車は、39周目にピット作業を行うと、翌40周目にもピットイン。残り3スティントをランボルギーニの高燃費を活かす作戦を採用すると、目立たずに順位を上げていくと、ついに最終スティントでトップに立つことに成功する。
序盤こそペースが上がらなかった52号車だったが、各チームがトラブルなどに見舞われる苦しいレースを展開する中、着実な走りで上位を守る。
最後のスティントでは4位を走行していた34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3 大津弘樹が3位を走る18号車 UPGARAGE NSX GT3をパス。さらに34号車は52号車を追い上げられるが、52号車は苦しみながらも2番手を死守し、嬉しい2位表彰台を獲得した。
■レースダイジェストは以下の通り