TOYOTA GAZOO Racingは2月4日、プレスカンファレンスを開催し、WEC参戦体制を発表した。
A.ブルツ選手が昨年での引退を発表していたことを受け、リザーブドライバーとしてWECに帯同していた小林可夢偉選手が正ドライバーに昇格する形となった。
小林可夢偉選手は2013年にGTE-PROクラスにLMコルサから出場しており、3年ぶりにWECに復帰する。
TS050 HYBRIDは東富士研究所で開発されたTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)をさらに改良し、ポルシェと同様とみられるV型4気筒エンジンに、容量を増したモーター/ジェネレーターを前後に搭載。
昨年モデルのTS040よりも四輪回生/力行システムを進化させることに成功した。
ただしポルシェと違い、排気ステムから回生を得る方法は採らないようだ。
ドライバーはアンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴選手とともに、ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ選手と新たに加わる小林可夢偉選手の組み合せで、今年もWEC全戦に2台体制で出場する。
2015年ではアウディやポルシェといった強豪の後塵を拝した苦しいシーズンとなったが、新マシンと共に巻き返しを図る。
なお、国内においても昨年同様、中嶋一貴・小林可夢偉両選手はトヨタ系チームからスーパーフォーミュラへの参戦は継続する。