シリーズ3連覇に向け、得意の富士で500㎞レース3連覇に挑む
2016 SUPER GT 第2戦 – プレビュー
来たる5月3日・4日の両日、静岡県東部、駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいてSUPER GT第2戦、FUJI GT 500km RACEが開催されます。シリーズで唯一、低ドラッグ仕様のカウルが使用される富士スピードウェイですが、開幕前の3月26~27日にはシリーズを統括するGTAによる公式テストが実施されており、ゴールデンウィーク恒例となった500㎞のハイスピードバトルに向けて準備万端となっています。
3月に行われた公式テストでは、ブリヂストンタイヤを使用する#12 カルソニック IMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組が2日目のトップタイムをマークするなど好調ぶりを披露。#24フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの佐々木大樹/柳田真孝組も合わせ、日産陣営の4チームはいずれもテストメニューを順調に消化して5月の本番に臨みます。もちろんテストで好調だったレクサスRC F勢や、クルマのパッケージを変えてきたホンダNSX勢など、ライバルたちの反撃には要注意です。とはいえ、富士スピードウェイは、現行規定になってから4戦3勝、特にゴールデンウィークに開催される500㎞レースではGT-Rが2連覇を飾っています。今シーズンはシャシーの開発が凍結されており、昨シーズンに速さを見せた低ドラッグ仕様のカウルをまとったGT-Rが優位なこともまた事実です。4月10日に岡山国際サーキットで行われた開幕戦では、#1 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組(ミシュラン)が優勝を飾り、昨年ブランパン耐久シリーズでチャンピオンに輝くとともに、GT300ではGAINERのダブルタイトル獲得をアシストした千代勝正が新加入した#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの本山哲/千代勝正組(ミシュラン)が3位表彰台を獲得するなど、日産勢は上々の滑り出しを見せています。
一方、GT300クラスでは、星野一樹のパートナーにGTアカデミー出身のドライバー、ヤン・マーデンボロー(イギリス)を抜擢した#3 NDDP RACINGとチャンピオンナンバーを纏う#0 GAINERの2台を筆頭に4台が出場するNISSAN GT-R NISMO GT3に注目です。デビュー5シーズン目を迎えブレーキ性能がより向上しているGT-R NISMO GT3は、昨年の大会でもGAINERが優勝を飾っており、GT-R NISMO GT3勢は今回の優勝候補にも挙げられています。