1月12日(日)、東京オートサロン2019の会場にて、レースクイーンの総選挙「GOODRIDE日本レースクイーン大賞2019」の授賞式が行われ、林紗久羅が新女王の座に輝いた。
「引退」「驚異の新人」の争い
日本レースクイーン大賞は、ファン投票によりレースクイーン日本一を決める総選挙。ファンの支持なくして女王の座に立つことはできない。
今年は過去2年連続でレースクイーン大賞を受賞するも未だグランプリ戴冠がないまま今年で引退を表明している藤木由貴と、新人賞グランプリを受賞している林ゆめがダブルグランプリを取るのか、に注目が集まった。
司会から、生田ちむ、小越しほみ、林紗久羅と五十音順で日本レースクイーン大賞の受賞者の名が告げられると、会場は「あと2人は決まったな」という空気に包まれた。そして林ゆめ、藤木由貴の両名が壇上に上がった。二人とも「ここまではシナリオどおり」という顔だ。場は整えられた。後はどっちが取るのか。
昨年グランプリ受賞者である阿久津真央が「はやし」と言った瞬間、誰もが林ゆめに目を向けた。しかし、その後に出てきた言葉は「ゆめ」ではなく「さくら」。嬉しさのあまり泣き崩れる林紗久羅。その隣で夢から醒めたような顔をする林ゆめと、全てを受け入れて祝福する藤木由貴の姿がそこにあった。
挫折の涙から喜びの涙へ
林紗久羅がレースクイーン大賞グランプリに挑むのは4度目。一番最初は2015年で、その時はファイナリスト。翌2016年はレースクイーン大賞を受賞。確実にステップアップしていった。しかしグランプリ戴冠と思われた2017年は特別賞止まり。ステージで失意の涙を流した。
林紗久羅は「あの挫折が、私を本気にさせてくれました」と一言一言を噛み締めながら、当時の思いと今年の決意を語ると「ファンの応援がなければ、ここに来ることは絶対にできませんでした。グランプリを機に、より一層気を引き締め、レースクイーンの女王として、モータースポーツ業界、レースクイーン業界をもっともっと盛り上げていきたいと思います。」と謝辞を述べた。