SuperGT 2014年最終戦もてぎ250km決勝　MOTUL AUTECH GT-R 逆転タイトル獲得

スーパーGT最終戦の第8戦「もてぎ GT 250kmレース」決勝が、快晴のツインリンクもてぎで開催され、MOTUL AUTECH GT-Rの松田/クインタレッリ組が終始レースをリードし、逆転シリーズチャンピオンを決めた。

今大会でチャンピオンが決定するため、注目は必然的にチャンピオン争いとなる。GT500クラスは5組、GT300は3組がチャンピオンの可能性を残し最終戦に挑むことになり、最終戦のみノーハンディの一戦となる。

GT500は予選順位通りのスタートを見せるも、シリーズチャンピオンを狙う４位のPETRONAS TOM’S RC Fのジェームス・ロシターと５位のカルソニックIMPUL GT-Rオリベイラが接触。

この接触によりカルソニックのオリベイラにドライブするーペナルティが出る。

ロシターはペースを上げることが出来ず、後続に蓋をしてしまう形で４位以下が数珠つなぎとなり、レースは膠着する。

その中で予選で下位に沈んだKeePer TOM’S RC Fカルダレッリが徐々に順位を上げていき、４位まで順位を上げる。

２位を快走していたS Road MOLA GT-R柳田が22周目、黄旗無視による10秒ピットストップペナルティ。順位を大きく落としてしまう。

23周目にはウイダーモデューロ NSX CONCEPT-GTがピット・インするも、エンジンがストールして10秒強のタイムをロス。

この間にKeePer TOM’S RC F　伊藤が順位を上げ、２位に食い込む。

ウィダー伊澤はピット作業でタイヤ交換をし、上位を猛追。

WedsSport ADVAN RC F脇坂、D’station ADVAN GT-Rクルムを次々とパス、３位に食い込む。エンジンストールがなければ２位も見えていただけに、悔しいレース結果となった。

２位以下の混戦を尻目にトップ快走のMOTUL AUTECH GT-R ロニー・クインタレッリは終始、盤石のレースを展開。

大きなミスもなくレースをリードし続けてトップチェッカーを果たす。

NISMO30周年の節目の年に、2008年ぶりのシリーズチャンピオンを獲得した。

GT300クラスはグッドスマイル初音ミク！

GT300クラスは、逆転シリーズチャンピオンに向けてポール獲得のGAINER DIXCEL SLSのビルドハイムが好スタート。

タイヤが働ききらないオープニングラップで予選３位のグッドスマイル初音ミク Z4の片岡がOGT Panasonic PRIUSの新田をパス、２位に浮上する。

しかしGAINER DIXCEL SLSの安定したペースに徐々に離され、初音ミクZ4は終始苦しいレースを展開。

とはいえ３位以上でシリーズチャンピオンが確定するZ4は、30周目にピットイン、タイヤを交換してトップを猛追する。

ここで初音ミクZ4の順位を脅かす存在となったのはAudi R8 LMS ultraの藤井誠暢だ。

常に谷口を苦しめ、３位表彰台を狙うR8に対し、絶対に３位を譲れない谷口も意地のブロックを見せる。

トップを快走するGAINER平中は安定のペースを重ね、２位以下を大きく引き離して盤石のレース展開。

そのままトップチェッカーを果たしてGT300クラス優勝。

初音ミクZ4は苦しみながらも３位でレースを終え、GT300クラスのシリーズチャンピオンを獲得した。

2014年 SuperGT 第８戦　もてぎ250km
結果は以下のとおり

GT500

Pos.	No.	Car	Driver	Tire	Laps	Grid	Qualify
1	23	MOTUL AUTECH GT-R	松田次生/R.クインタレッリ	MI	53	1	1’38”258
2	37	KeePer TOM’S RC F	伊藤大輔/A.カルダレッリ	BS	53	13	1’47”512
3	18	ウイダーモデューロ NSX CONCEPT-GT	山本尚貴/伊沢拓也	MI	53	3	1’38”881
4	24	D’station ADVAN GT-R	M.クルム/佐々木大樹	YH	53	14	4’23”576
5	46	S Road MOLA GT-R	本山哲/柳田真孝	MI	53	2	1’38”592
6	19	WedsSport ADVAN RC F	脇阪寿一/関口雄飛	YH	53	7	1’39”771
7	1	ZENT CERUMO RC F	立川祐路/平手晃平	BS	53	15
8	100	RAYBRIG NSX CONCEPT-GT	小暮卓史/武藤英紀	BS	53	9	1’39”874
9	39	DENSO KOBELCO SARD RC F	石浦宏明/O.ジャービス	BS	53	11	1’40”533
10	36	PETRONAS TOM’S RC F	中嶋一貴/J.ロシター	BS	53	4	1’38”956
11	6	ENEOS SUSTINA RC F	大嶋和也/国本雄資	BS	52	10	1’40”045
12	8	ARTA NSX CONCEPT-GT	V.リウッツイ/松浦孝亮	BS	52	12	1’40”751
13	12	カルソニックIMPUL GT-R	安田裕信/J-P・デ・オリベイラ	BS	51	5	1’39”013
14	32	Epson NSX CONCEPT-GT	中嶋大祐/B.バゲット	DL	49	6	1’39”224
15	17	KEIHIN NSX CONCEPT-GT	塚越広大/金石年弘	BS	48	8	1’40”050

GT300

Pos.	No.	Car	Driver	Tire	Laps	Grid	Qualify
1	11	GAINER DIXCEL SLS	平中克幸/B.ビルドハイム	DL	50	1	1’47”796
2	31	OGT Panasonic PRIUS	新田守男/嵯峨宏紀	YH	49	2	1’47”977
3	4	グッドスマイル初音ミク Z4	谷口信輝/片岡龍也	YH	49	3	1’48”500
4	21	Audi R8 LMS ultra	R.ライアン/藤井誠暢	YH	49	9	1’49”091
5	10	GAINER Rn-SPORTS SLS	植田正幸/山内英輝	DL	49	8	1’49”076
6	65	LEON SLS	黒澤治樹/蒲生尚弥	YH	49	4	1’48”562
7	7	Studie BMW Z4	J.ミューラー/荒聖治	YH	49	14	1’49”666
8	3	B-MAX NDDP GT-R	星野一樹/L.オルドネス	YH	49	7	1’48”979
9	9	国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR	白坂卓也/坂本祐也	YH	49	12	1’50”211
10	50	WAKO’S Exe Aston Martin	加納政樹/安岡秀徒	YH	49	15	1’49”760
11	88	マネパランボルギーニ GT3	織戸学/青木孝行	YH	49	17	1’50”019
12	55	ARTA CR-Z GT	高木真一/小林崇志	BS	49	6	1’48”747
13	0	MUGEN CR-Z GT	中山友貴/野尻智紀	BS	49	5	1’48”583
14	22	グリーンテック SLS AMG GT3	和田久/城内政樹	YH	49	11	1’49”382
15	60	TWS LM corsa BMW Z4	吉本大樹/佐藤晋也	YH	49	23	2’26”587
16	67	STP タイサン GAIA POWER GT-R	横溝直輝/密山祥吾	YH	48	20	1’50”126
17	61	SUBARU BRZ R&D SPORT	佐々木孝太/井口卓人	MI	48	19	1’50”052
18	360	OKINAWA MSA・RUN UP GT-R	田中篤/吉田広樹	YH	48	21	1’50”558
19	2	シンティアム・アップル・MP4-12C	高橋一穂/加藤寛規	YH	48	13	1’51”290
20	86	クリスタルクロコランボルギーニ GT3	細川慎弥/山西康司	YH	42	10	1’49”338
21	33	PUMA KRH PORSCHE	都筑晶裕/峰尾恭輔	YH	40	16	1’49”809
R	48	Snap-on DIJON Racing GT-R	高森博士/田中勝輝	YH	4	22	1’51”685
R	30	IWASAKI apr GT-R	岩崎祐貴/影山正美	YH	3	18	1’50”040

GT300クラスはグッドスマイル初音ミク！

GT500

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