2016年シーズンの全日本ロードレース選手権が筑波サーキットで開幕した。筑波での全日本は約3年振りの開催となる。今回はJ-GP2クラスを2レース、J-GP3クラス、ST600クラスに加え新しいカテゴリーとなるMFJ CUP JP250クラスを初めて開催した。
J-GP2 レース1
土曜日に20周で争われたJ-GP2レース1。3番手グリッドから好スタートを見せた渥美心がオープニングラップからトップに立つと一気にペースアップしレースをリード。これに浦本修充が続き、一騎打ちのトップ争いを展開。渥美はレース終盤に入ったところで自己ベストをマーク。そのまま逃げ切るかと思われたが、18周目の1コーナーでいきなり失速。マシントラブルが発生し無念のリタイアとなってしまう。これで労せずトップに立った浦本がTeam KAGAYAMAに移籍、J-GP2クラスに戻った初戦で優勝を果たした。激しいバトルとなった2位争いは、最終ラップの最終コーナー進入で前に出た三原壮紫が制し、全日本初表彰台に上がった。國峰啄磨も3位に続き、J-GP3クラスからのスイッチ組が表彰台の両脇を占めた。以下、岩崎哲朗、関口太郎、井筒仁康、石塚健と続いた。
J-GP3クラス 決勝
この週末ただ一人59秒台に入れて速さを見せつけた#634栗原佳祐(MuSASHi RT HARC-PRO.)はスタートで出遅れ4番手まで後退するが、3周目にトップに立つとスパートをかけてそのままトップチェッカー、栗原佳祐が全日本初優勝を達成した。ベテラン#56小室旭(Team P.MU 7C)が#36徳留真紀(CLUB PLUSONE)とのバトルに競り勝ち2位表彰台、徳留は3位表彰台を獲得した。
ST600クラス 決勝
2度のアクシデントにより赤旗中断があり、転倒も続出してサバイバルレースとなったST600クラスは、全日本参戦2年目の名越哲平がトップでゴール。うれしい全日本初優勝を飾った。2位に前田恵助、3位に高橋英倫が入り、表彰台に上がった。以下、津田一磨、中山真太郎、松崎克哉、伊藤和輝、清末尚樹、田所隼、名越公助と続くトップ10だった。
J-GP2 レース2
レース1で優勝を果たした浦本修充が好スタートを見せホールショットを奪い、そのままレースをリードする。國峰啄磨が追いかけ、最終ラップの1コーナーで勝負をしかけるが、入りきれずに4番手に後退。2番手に生形秀之、3番手に岩崎哲朗が上がるが、直後の第1ヘアピンで接触。岩崎は転倒リタイアとなってしまう。浦本は、一度もトップを受け渡すことなくポールtoウインで2連勝を達成した。2位に生形、3位に國峰、4位に水野涼、5位に石塚健、6位に井筒仁康、7位に関口太郎、8位に三原壮紫、9位に渥美心、10位に大木崇行と続いた。