ホンダ、2017年 SUPER GTシリーズ参戦体制を発表

Hondaは、2017年のSUPER GTシリーズGT500クラスにNSX-GTで参戦する5チームのうち、本日シェイクダウンを行った2チームの参戦体制を発表した。

<TEAM MUGEN(チーム・無限)>
■マシン:MUGEN NSX-GT
■CAR NO.:16
■タイヤ:ヨコハマ
■監督:手塚 長孝
■ドライバー:武藤 英紀/中嶋 大祐

<Epson Nakajima Racing(エプソン・ナカジマ・レーシング)>
■マシン:Epson NSX-GT
■CAR NO.:64
■タイヤ:ダンロップ
■監督:中嶋 悟
■ドライバー:ベルトラン・バゲット/松浦 孝亮

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【コメント】
<本田技研工業株式会社>
モータースポーツ部 部長 山本 雅史
「本日、2017年シーズンを戦うNSX-GT2台のシェイクダウンを行うことができ、大変うれしく思っています。今回はHonda陣営として何としても勝つという強い意気込みでチーム体制の見直しを行いました。
来季から、Drago Modulo Honda Racingに代わり、TEAM MUGENを陣営に加えます。武藤選手、中嶋選手という速さを持っているドライバーコンビと、手塚監督をはじめ、さまざまなレースでの経験が豊富なスタッフが一丸となり、GT500クラスでも良い結果を残してもらえるものと思っています。
Epson Nakajima Racingは、新たに松浦選手を迎え、バゲット選手とコンビを組むことになります。松浦選手には、中嶋悟監督率いる名門チームの下で、開発能力も含めたその実力を遺憾なく発揮してくれることと期待しています。
その他の3チームにつきましては、1月に発表させていただきます。
また、今年はHonda勢としてより幅広い戦略で戦うために、タイヤメーカー様との共闘体制も見直しを図りました。新たなチャレンジになりますが、良い結果に結びつけられると思っています。
昨シーズンは非常に悔しいシーズンとなりました。2017年は巻き返しを図るべく、Honda陣営一丸となり全力を尽くしますので、今後とも温かいご声援をよろしくお願いいたします」

<TEAM MUGEN>
監督 手塚 長孝 氏
「本日、TEAM MUGENとして来季のSUPER GTシリーズへの参戦を発表できたことを大変光栄に思います。
無限としては2014年のGT300クラスでの挑戦以来、3年ぶりの復帰となりますが、GT500クラスでNSX-GTというニューマシンを駆って戦う、全く新しい挑戦になります。
そのような中でも、武藤選手、中嶋選手という経験豊富なドライバーコンビが戻ってきてくれたことと、SUPER GTやSUPER FORMULAで多くの経験を積んだメカニックたちがいることは我々にとって大きな強みだと感じています。
新しいチームですので、まずは着実にマシンを作り上げていくことになりますが、2017年は十分に戦えるシーズンになると思っています。皆様に良い結果をお届けできるよう、チーム一丸となり全力を尽くしますので、ご声援のほど、よろしくお願いいたします」

武藤 英紀 選手
「TEAM MUGENでは2013年にGT300でチャンピオンを獲得していますが、再びこのようなプロフェッショナル集団で戦える来シーズンに大きな期待を抱いています。
チームメートの中嶋選手とも2012年以来のコンビになりますが、ドライビングスタイルや人柄など、互いを理解し合う良いコンビだと思っています。ヨコハマタイヤを履くことは新しいチャレンジとなりますが、ヨコハマタイヤのスタッフからは熱い思いが伝わってくるので、レベルの高いマシンを一緒に作っていきたいです。
高い期待を受けるチームのドライバーを務められることはとても光栄ですし、自分の経験をチームに共有していければと思います。新チームでありゼロからの積み重ねになりますが、良い結果を残せるように全力を尽くします」

中嶋 大祐 選手
「長い間お世話になったEpson Nakajima Racingを離れることは寂しい気持ちもありましたが、今はこの新チームでドライブできることをとても楽しみに思っています。新しい環境で技術を磨く良いチャンスだと考えていますし、結果を残すことで新しいチームの力になりたいです。
武藤選手とは2012年以来のコンビになりますが、お互いのことをよく理解しており、2人で協力してチームを盛り立てていけると思います。また、ヨコハマタイヤをHondaのGTマシンで使用するのは初めてですが、SUPER FORMULAでの経験があるので、テストを重ね、適応できると思っています。
伝統あるTEAM MUGENでドライブするプレッシャーはありますが、重圧を力に変えて、さらなる高みを目指します」

<Epson Nakajima Racing>
監督 中嶋 悟 氏
「本日、無事に来季へ向けたスタートを切ることができ、うれしく思います。2016年は結果が出ずに苦しんだ部分がありましたが、来季は新しいマシンでの戦いということもあり、巻き返しのチャンスは十分にあると思っています。
今はダンロップと一緒にマシンの熟成を進めていますが、新たに経験豊富な松浦選手を迎えることができたので、開発という部分でも大きな進歩があると期待しています。
ファンの皆さまに最高のパフォーマンスをお見せできるよう精一杯頑張りますので、ご声援をよろしくお願いいたします」

ベルトラン・バゲット 選手
「私にとっては4年目になりますが、今年もEpson Nakajima Racingでドライブできることをとてもうれしく思います。
2016年は厳しいシーズンになりましたが、2017年に向けてはすでに良いスタートを切ることができています。岡山でテストカーをドライブする機会がありましたが、開発陣の努力のおかげで、新レギュレーションによる25%のダウンフォース削減の影響はあまりなく、マシンの高いポテンシャルを感じました。
ダンロップのメカニックもタイヤとマシンのマッチングに向けて高いレベルで開発を進めてくれており、開幕戦の岡山では間違いなく昨シーズンよりも良い結果を残すことができると思っています」

松浦 孝亮 選手
「新しいシーズンを新たなマシン、チーム、タイヤで迎えることになり、今はとてもエキサイティングな気分です。
Epson Nakajima Racingは高いスキルを持ったスタッフたちに支えられた、非常にポテンシャルの高いチームだと思います。監督の中嶋悟さんとは同郷の愛知県出身ということでご縁を感じていましたが、このような素晴らしいチームの一員として迎えてもらえたことに感謝しています。
チームメートのバゲット選手は、お互いにインディカーの経験があることもあり、良い関係を築けると思っています。ライバルとしては強敵でしたが、チームメートになることができ、非常に心強いです。また、ダンロップタイヤは夏場やGT300などで結果を残しており、高いポテンシャルを持っていると思うので、自分の経験を開発にフィードバックすることで勝てるチームにしていきたいです。
優勝を目指して精一杯戦いますので、皆さんご期待ください」