2017年 全日本選手権スーパーフォーミュラの最終戦となる第7戦が10月29日、三重県・鈴鹿サーキット（5.807km）で開幕し、予選が開催された。
最終戦のレースフォーマットは2レース制で、30日（日曜）の午前にレース1（19周110.333km、タイヤ交換義務なし）、午後にレース2（35周203.245km、晴天時1回以上のタイヤ交換義務あり）が実施される。
予選では、Q1でレース1のスターティンググリッドを、Q1からQ3までの結果でレース2のスターティンググリッドを決するフォーマット。
タイヤ交換義務を負わないレース1では、予選順位が大きく影響するとあり、Q1では各車がタイムを更新し続ける展開を繰り広げた。
14台が通過できるQ1では、#1 P.MU CERUMO.INGING 石浦宏明選手が.1分37秒453という驚異的なタイムを記録し、追いすがる他の選手にコンマ3秒以上引き離してレース1のポールポジションを確定させた。
2位には石浦選手のチームメイトである#2 P.MU CERUMO.INGING 国本雄資選手が1分37秒801で続き、チームタイトル奪取に向けた一歩を快調に踏み出した。
3位には#40 DOCOMO TEAM DANDELION 野尻智紀選手が1分37秒833で2列めに入った。
ポイントリーダーの#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 関口雄飛選手は全体的に精彩を欠き、13位でQ1を終了させたが、かろうじてQ2進出を果たし、レース2に望みをつなげた。
予選Q1、その他の暫定結果は以下の通り
続くQ2でもP.MU CERUMO.INGINGの勢いは止まらず、国本選手、石浦選手が1-2のタイムを記録し、ストフェル・バンドーン選手らがQ2進出を果たすなか、ポイントリーダー関口選手の走りに精彩を欠き、まさかの13位でノックアウト。レース2も厳しいグリッドで臨む結果となってしまった。
チームメイトのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手も10位と、あと一歩でQ3進出を逃しているだけに、TEAM IMPULには厳しい最終戦となる。
関口選手インタビュー
「だいぶ苦しい（位置からのスタート）。予選のバランスが決まらなく、修正したけどQ2でもアタックできなかった。少しでもポイントを取って、あとは祈るだけ」
なお、14位の小林可夢偉選手は、Q1終了間際にデグナーでコースオフし、自力でピットに戻れなかったため、Q2に出走できなかった。
Q2その他の暫定結果は以下の通り
予選最終のQ3を迎え、いよいよ最後のレースのグリッドが決まる。
そのなかでも好調を維持した石浦選手が1分37秒026で、レース2でもポールポジションを獲得した。
2位グリッドにはストフェル・バンドーン選手が1分37秒031を叩き出し、1位の石浦選手に0.005秒差という僅差でセカンドローを獲得した。来季からF1への転校を果たす同選手が、日本のレース界に爪痕を残す事が出来るのか、注目が集まる。
Q1トップ通過を果たした国本選手は1分37秒224で3位グリッドに食い込み、自力チャンピオンへの可能性を繋いだ。
予選後の石浦選手インタビュー
「2年前、Q2だけトップということがあったので、今回は集中して走った。SUGOでは悔しい思いをし、今回はいろんな要望をチームに伝えて、順調ではなかったけどエンジニアが軌道修正してくれた。昨日の雨からフィーリングが合い、攻めやすいクルマにしてもらえて、久しぶりに良いときの感覚が戻って嬉しい。Q3はイチかバチかで、チームに行ってきますって伝えて出ていったけど、キッチリ決められて良かった。（予選ボーナスポイントで中嶋選手を抜いたけど？）全然意識していない。というのもトップ6の中でも劣勢で、（レース１，２）両方勝たないと可能性のない位置。正直、予選前は緊張していたけど、（ポイントリーダーで迎えた）去年に比べれば緊張していない。追う方の強さもあるのかな。去年取っているという強さもあるかな。前回が苦しかったので、今回は速く走りたい。（セクター3が速かったけど？）先日発売されたスーパーフォーミュラのオンボードのDVDを死ぬほど観た。鈴鹿が速かった山本選手とか、どうやって走ってるのか観たら面白くて、みんなどうやって走っているのか観てたら凄くおもしろくて、ほかの人たちの良いところを勉強してきた。あ、余計なこと行っちゃったかも（笑） （明日のレースは？）ヨコにチームメイトがいるので、ピットに囲いが必要になるかな？（笑） 楽しみなので、今日と同じように走りたい」
Q3その他の暫定結果は以下の通り
明日の決勝は、レース1が9時45分から、レース2が14時45分からスタートする。
