TOYOTA GAZOO Racing、WEC向け2017年型TS050HYBRIDを公開

TOYOTA GAZOO Racingは、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦する新型TS050HYBRIDを公開した。

同車はハイブリッドシステムを含むパッケージの大部分を見直し、昨年型から大幅に改良されている。

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パワーユニットは改良型2.4リッターV6ツインターボエンジンと、出力8Mhのハイブリッドシステムを組み合わせた。

今年のパワーユニットでは、燃料室を新設計して最適化され、シリンダーブロックやシリンダーヘッドなどの主要部品も改良した。

これにより圧縮比が高められ、熱効率のさらなる向上が図られた。

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ターボチャージャーもサイズの見直しが行われ、ターボラグを減少させることに成功したほか、高温域での性能が向上。

ハイブリッド・システムは、改良された高出力リチウムイオンバッテリーが搭載され、小型化されたモーター/ジェネレーターユニット(MGU)によって軽量化に成功している。

また同時に2016年ル・マン24時間レースでの惜敗の悔しさを噛みしめたチーム関係者が、今年のル・マン勝利に向けた熱い想いを語ると共に、ハイブリッドの更なる進化を目指して開発からレースの現場に至るまでの一瞬一瞬に魂を燃やしている様子を描いたムービーも公開した。

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トヨタがハイブリッド車を投入してから20年、この2017年1月末でグローバル累計販売台数が1,000万台を超えた。TOYOTA GAZOO Racingは、WECという過酷な耐久レースの場で最先端のハイブリッド技術に磨きをかけ、「未来のもっといいハイブリッドカーづくり」に繋げてゆく。

FIA WEC 2017 TOYOTA TS050 HYBRID: The Challenge Continues

2016年のル・マン、トップを走行していたトヨタは残り3分で突然のストップ。しかし、「負け嫌い」のTOYOTA GAZOO Racingは、決して挑戦の手綱を緩めない。ボディおよびハイブリッドシステムの全てを大幅に進化させた2017年仕様TS050 HYBRIDで念願のル・マン優勝とWECシリーズタイトル制覇を目指し、その決意と受け継がれる情熱をドライバーやエンジニア達が語る。

なお、4月10日には「Why HYBRID?」と題した第2弾ムービーも公開される。

WECの頂点の向こう側にあるHYBRIDの更なる進化を見据え、世界最高峰の耐久レースという極限の世界で躍動するエンジニアやメカニック達の情熱が描かれている。