ステレオタイプニューズ

相次ぐオーバーテイク!スーパーフォーミュラ第4戦はガスリーが参戦4戦目でSF初優勝

2017 スーパーフォーミュラ第4戦の決勝レースが8月20日、栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。

同日の午前には、昨日の予選が中断された影響で、Q2、Q3が開催された影響で、各陣営は慌ただしく決勝レースの準備に追われていた。

昼すぎに開催されたピットウォークから小雨が降り始め、路面を濡らし始めたが、その雨はすぐに止み、コースは渇いた状態で決勝レースを迎えた。

ポールポジションの#4 KONDO RACING 山下健太は、スタートで失敗して#18 KCMG 小林可夢偉、#40 DOCOMO TEAM DANDELION 野尻智紀に先行を許して3番手に順位を下げる。
これを好機と小林は快走を続け、2位の野尻に大きなギャップを作ることに成功。

photograph by Y.Ogawa

下位では、スタートでエンジンストールを喫した#10 REAL RACING 塚越広大が、ミスを帳消しにする爆走を見せ、最下位から次々と前を行くマシンを捉えてオーバーテイクする。
19周目にピットインするときには9位にまで浮上していたが、ソフトタイヤでスタートした塚越は、このピット作業でもソフトタイヤを履いた。

塚越はコース内で唯一の2ピット作戦を取ることが明らかになった。

この後も塚越はペースを上げ、34周目にもう一度ピットインしてタイヤ交換義務を果たすと、9位でレースに復帰する。この後ドライブスルーペナルティを消化した#36 VANTELIN TEAM TOM’S アンドレ・ロッテラーにかわされたものの、10位でチェッカーを受け、大いにレースを盛り上げる活躍を見せた。

小林可夢偉を襲ったピット作業ミス

先頭を行く小林は、危なげなく2位以下とのギャップを築く事に成功しながら34周目にピットイン。

しかしここで左リアタイヤの交換に手間取ってしまい、このときに2位にまで浮上してきた#15 TEAM MUGEN ピエール・ガスリーに先行を許してしまう。

このチャンスを掴んだガスリーは、初めて走行するツインリンクもてぎでも確実にペースを安定させ、参戦4戦目にしてスーパーフォーミュラ初優勝を果たした。

photograph by Y.Ogawa

2位にはピット作業の遅れが響き、小林が食い込んだ。

photograph by Y.Ogawa

3位には#7 SUNOCO TEAM LEMANS フェリックス・ローゼンクビストが、全戦富士戦から連続して表彰台を獲得した。

photograph by Y.Ogawa

なお、予選に翻弄されて17番手からスターとしたポイントリーダー #2 P.MU/CERUMO INGING 石浦宏明は、ピット作業を最後の最後まで遅らせ、13台を抜き去って4位に食い込んだ。

photograph by Y.Ogawa

今回のレースでは2スペックコンパウンドが導入されたが、レースの随所で息の詰まるバトルが展開された。
今後のレースが面白くなる期待がサーキット全体を包んでいた。

その他の結果は以下の通り

1 15 ピエール・ガスリーPierre Gasly TEAM MUGEN SF14Honda HR-417E 52
M/S
1:24’26.817 177.39km/h 1’35.147
2 18 小林 可夢偉Kamui Kobayashi KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A 52
S/M
1:24’45.400 18.583 1’34.688
3 7 フェリックス・ローゼンクヴィストFelix Rosenqvist SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:24’46.324 19.507 1’35.660
4 2 石浦 宏明Hiroaki Ishiura P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:24’47.012 20.195 1’34.439
5 3 ニック・キャシディNick Cassidy FUJI×raffinee KONDO SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:24’52.906 26.089 1’34.871
6 4 山下 健太Kenta Yamashita FUJI×raffinee KONDO SF14TOYOTA RI4A 52
S/M
1:25’06.156 39.339 1’35.637
7 36 アンドレ・ロッテラーAndre Lotterer VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:25’07.715 40.898 1’35.480
8 40 野尻 智紀Tomoki Nojiri DOCOMO DANDELION M40S SF14Honda HR-417E 52
S/M
1:25’13.921 47.104 1’35.689
9 10 塚越 広大Koudai Tsukakoshi REAL SF14Honda HR-417E 52
S/S/M
1:25’16.507 49.690 1’34.259
10 8 大嶋 和也Kazuya Oshima SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A 52
S/M
1:25’24.159 57.342 1’36.842
11 37 中嶋 一貴Kazuki Nakajima VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:25’29.256 1’02.439 1’36.623
12 64 中嶋 大祐Daisuke Nakajima TCS NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-417E 52
M/S
1:25’36.332 1’09.515 1’35.826
13 16 山本 尚貴Naoki Yamamoto TEAM MUGEN SF14Honda HR-417E 52
S/M
1:25’38.139 1’11.322 1’36.989
14 20 ヤン・マーデンボローJann Mardenborough ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:25’43.685 1’16.868 1’35.012
15 1 国本 雄資Yuji Kunimoto P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:25’44.227 1’17.410 1’35.705
16 19 関口 雄飛Yuhi Sekiguchi ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A 52
M/S
1:25’45.581 1’18.764 1’36.163
17 50 小暮 卓史Takashi Kogure B-Max Racing team SF14Honda HR-417E 52
S/M
1:26’01.479 1’34.662 1’37.045
以上 規定周回数完走
65 ナレイン・カーティケヤンNarain Karthikeyan TCS NAKAJIMA RACING SF14Honda HR-417E 42
S/M
1:09’12.186 10Laps 1’36.915
41 伊沢 拓也Takuya Izawa DOCOMO DANDELION M41Y SF14Honda HR-417E 30
S/M
49’25.687 22Laps 1’36.451

決勝レースダイジェストは以下の通り

 

 

次戦第5戦は大分・オートポリスで9月9-10日に開催される。