富士総合火力演習 学校予行、観客男性が行方不明になり夜間演習が中止に

陸上自衛隊が公開する国内最大の演習「富士総合火力演習・学校予行」において、8月24日に予定されていた夜間演習が中止される事態となった。

同日午前に実施された「前段演習」と「後段演習」の公開の後、90歳代男性の行方がわからないとの申告を一緒に訪れた観客から受け、同部隊は午後から東富士演習場内外をくまなく捜索するが、行方は解らないまま。

発見に一縷の望みを繋いで、同部隊は演習の準備に取り掛かりつつも、18時を迎える頃になっても男性は発見されなかった。

演習弾を使用した同演習では、「実施に向けて安全の確認が取れない(陸上自衛隊関係者)」状況では実施は困難と判断し、演習の中止が観客に伝えられた。

演習の見学に訪れた観客は「残念だけど仕方ない」と語り、現地で案内する自衛官を労いながら演習場を後にする人々が多数、見受けられた。

行方不明だった男性は、その後自宅にいることが判明し、事なきを得た。
同イベントは、8月27日(日曜日)に本番を迎えるが、予定通り実施される。