スーパーGT公式テスト@富士SW、KEEPER TOM’Sがトップタイム 気になる各陣営の空力パーツは?

2018スーパーGT公式テストが3月24日、快晴の富士スピードウェイで開幕した。

GT500クラスでは、レクサス勢の#1 KeePer TOM’S ニック・キャシディが午前セッションの1分29秒014でトップタイムをマークした。
相方の平川亮にとっても開幕戦が開催される岡山国際サーキットは過去2年連続で勝利している得意なコースだけに、全方位準備万端といった感じか。

さて、ここで気になるのが、各社に開発が許されている唯一の場所と言っていいマシン下部の空力パーツ。
昨季より取り入れられたレギュレーションにより、25%のダウンフォースが削減され、さらにシーズンを通して全コースで同様のデザインを使わなければならなくなった。
空力面では開幕を目前に控えても最終的な決定がなされていないようで、未塗装のマシンも多数存在する状態ではあるが、各メーカーの空力パーツをじっくり観ていただきたい。

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単純比較は出来ないが、富士テスト初日午前の結果ではLEXUS勢がタイムを出しいるようだ。
昨年もシーズン序盤では他を圧倒するスピードを見せたLEXUS陣営だが、今季も昨年に比較して大幅にデザインを見直したようで、開幕に向けて順調に開発を進めているようだ。

LEXUS(SARD)

日産も今季より空力を全面的に見直した結果、フロントカナードに複雑な形状を取り入れ、#24 フォーラムエンジニアリング KONDOH RACINNG 高星が午後のセッションではトップタイムを記録している。

特にマシン中央部の空気の流れの最適化を狙ったデザインということだが、昨シーズン前半では苦戦が強いられたことから、今季はエアロも含めたトータルバランスの向上を念頭にマシン開発を進めており、チャンピオン奪還に邁進している。

 

一方、テクニカルな岡山国際のテストでタイムを出していたHONDA勢だったが、富士では苦労しているように見受けられる。
鈴鹿のテストにおいても、初日のウェットコンディションではトップタイムをマークしたが、これはミッドシップの恩恵に寄るところが大きいだろう。

 

HONDAはリアにエンジンを積むミッドシップレイアウトを採用していることから、インテークに最大の空気を取り込むことを念頭にデザインされている。

公式テストではチームごとにセッションでこなすメニューが異なるため、単純にタイムだけで比較することは難しいが、今季を占う重要なパーツだけに開幕まで注目したいところだ。