2018スーパーGT最終戦が11月10日、栃木県・ツインリンクもてぎで開幕し、公式予選が開催された。
GT500クラスでは、シリーズチャンピオンがかかった100号車 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴/ジェンソン・バトンの思惑とは裏腹に、8号車 ARTA NSX-GT 伊沢拓也/野尻智紀がトップタイムをマークし、オートポリス戦に続いて2戦連続のポールポジションを獲得した。
2位にはRAYBRIGが、3位には64号車 EPSON Modulo NSX-GT ベルトラン・バゲット/松浦孝亮が続き、1-2-3位を独占した。
RAYBRIGと並び、ポイントリーダーにある1号車 KeePer TOM’S LC500 平川亮/ニック・キャシディは6位に終わった。
朝の公式練習走行開始直後ではウェットだった路面も、セッションが進むにつれドライに。
公式予選もドライコンディションで迎えた。
シリーズチャンピオンを決する大一番。チャンピオンシップの行方は、同ポイントで並ぶ前年チャンピオン1号車 KeePer TOM’S LC500と、昨日のスーパーフォーミュラでもシリーズチャンピオンを掴み取った山本尚貴擁する100号車 RAYBRIG NSX-GTの2チームに加え、36号車 au TOM’S 関口雄飛が3番手につけている。
迎えた公式予選Q1では、チャンピオンシップ上位が無難にタイムを計測し、Q1を突破していく中、ランキング3位につける36号車 au TOM’S LC500 関口雄飛のチームメイト、中嶋一貴がなかなかタイムを伸ばせず、最後のアタックでもS字でオーバーランして万事休す。結局最後尾からのスタートとなり、チャンピオンシップに黄色信号が点灯した。
日産勢も不発に終わった。3号車 CRUFT SSPORTS GT-R 千代勝正が惟一Q2進出を果たしたが、その他のチームはQ1で敗退してしまう。
そしてポールポジションを決する公式予選Q2では、一度はトップに立った平川亮だったが、立て続けにホンダ勢が抜群のタイムを叩き出す。
8号車 ARTA NSX-GT 野尻智紀が1分35秒550のコースレコードでトップタイムをマークすると、64号車 EPSON Modulo NSX-GT松浦孝亮、100号車 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴が次々と2番手タイムを記録。
これで1-2-3位を独占する完璧なフォーメーションを形成するホンダ勢は、100号車のチャンピオンシップ戴冠に向けて万全な体制を予選で構築した。
現在同ポイントでトップに立つ1号車 KeePer TOM’S ニック・キャシディ/平川亮は6番手グリッドからスタートし、決勝レースでの巻き返しを図る。
■その他の結果は以下の通り
※曇/ドライ(天候/コース)
| 総合結果 | 1回目 |
Po | No | Machine | Driver | Q1 | Q2 | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 |
| 野尻 智紀 伊沢 拓也 | 1’36.610 |
| ||
2 | 100 |
| 山本 尚貴 ジェンソン・バトン | 1’36.344 |
| ||
3 | 64 |
| ベルトラン・バゲット 松浦 孝亮 | 1’36.377 |
| ||
4 | 38 |
| 立川 祐路 石浦 宏明 | 1’36.672 |
| ||
5 | 17 |
| 塚越 広大 小暮 卓史 | 1’36.716 |
| ||
6 | 1 |
| 平川 亮 ニック・キャシディ | 1’36.800 |
| ||
7 | 19 |
| 国本 雄資 山下 健太 | 1’36.797 |
| ||
8 | 3 |
| 本山 哲 千代 勝正 | 1’36.913 |
| ||
9 | 23 |
| 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 1’37.086 | |||
10 | 6 |
| 大嶋 和也 F.ローゼンクヴィスト | 1’37.130 | |||
11 | 24 |
| J.P.デ・オリベイラ 高星 明誠 | 1’37.185 | |||
12 | 39 |
| ヘイキ・コバライネン 小林 可夢偉 | 1’37.616 | |||
13 | 16 |
| 武藤 英紀 中嶋 大祐 | 1’37.618 | |||
14 | 12 |
| 佐々木 大樹 ヤン・マーデンボロー | 1’37.668 | |||
15 | 36 |
| 中嶋 一貴 関口 雄飛 | 1’38.279 |
■予選ダイジェストは以下の通り
泣いても笑っても最終戦。
チャンピオンが生まれる決勝レースは11月11日、13時30分より53周で争われる。