全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦「ツインリンクもてぎ2&4レース」が8月17日、栃木県・ツインリンクもてぎで開幕し、同シリーズの公式予選が開催された。
前戦・富士戦から好調を維持する64号車 アレックス・パロウ(TCM NAKAJIMA RACING)が開幕戦以来2度めとなるポールポジションを獲得し、2連勝に向けて視界良好のスタートを切ることとなった。
気温37度という酷暑で開幕したスーパーフォーミュラ第5戦。シリーズチャンピオンの行方を占う後半戦に突入し、激戦が期待される1戦となる。
14時20分から開催された公式予選Q1では、各車が開始早々一斉にコースイン。ミディアムタイヤでの感触を掴むべく集会を重ねつつ、一度目のアタックを敢行。
路面温度がぐんぐん上昇したものの、セッション中にはサーキットをところどころ雲が多い、路面温度は49度にまで下がった。
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セッション残り13分、アレックス・パロウがトップに立つと、2位に牧野任祐が続き、前戦・富士戦から続いてTCM NAKAJIMA RACINGの若い二人が躍動する結果に。
その後、ルーカス・アウアーが2番手に浮上して、1セット目の走行を終了。
一方で関口雄飛や国本雄資、大嶋和也が13位以下に沈む難しい展開。
とはいえこの時点で15位関口まではトップから1秒差以内にいる混沌とした僅差となった。
そして2セット目の走行が始まると、セッション残り1分20秒で平川亮が1分33秒217でトップに立つと、ルーカス・アウアーが2番手に続く。
白熱したチェッカー後のタイム更新では、坪井翔が9番手に飛び込み、新人のアウアー、エイドリアン・ニューエイがQ1を突破した一方、一度目の走行では好位置につけていた牧野任祐が14位、中嶋一貴も17位に終わり、Q1で敗退してしまう。
7分間で争われる公式予選Q2では、ソフトタイヤが使われることもあり、セッションがスタートしても各陣営はピットで待機。残り5分から続々とコースインが始まり、各車はアタックに入っていく。
真っ先にタイムを出したのは小林可夢偉で、1分31秒922でトップに立つが、直後に福住仁嶺が1分31秒869でタイムを更に縮めてトップに君臨。
関口は7番手に滑り込んだが、そのまま順位を落とし、9位となってQ2で敗退した。
開幕戦優勝のニック・キャシディも12位に沈み、予選を終えている。
ポールポジションを決する公式予選Q3では、セッションで最初にタイムを出したのが、前戦で雨の難しいコンディションを制したパロウ。酷暑の第5戦でも1分31秒442でコースレコードを樹立。
このタイムには誰も及ばず、2連勝のかかる大一番を、視界良好で迎えることとなった。
2番手には平川が続き、フロントローからの巻き返しを図る。
3番手には福住仁嶺が続き、上位進出の機会を伺う。
■アレックス・パロウ予選オンボード映像はこちら
■公式予選ダイジェストは以下の通り
■その他の結果は以下の通り
2019-08-17 WEATHER:Fine COURSE:Dry
Po. | No. | Driver | Team / Engine | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 64 | アレックス・パロウ Alex Palou | TCS NAKAJIMA RACING HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.299 | 1’31.955 | R 1’31.442 |
2 | 20 | 平川 亮 Ryo Hirakawa | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.217 | 1’32.231 | 1’31.641 |
3 | 5 | 福住 仁嶺 Nirei Fukuzumi | DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.670 | 1’31.869 | 1’31.764 |
4 | 50 | ルーカス・アウアー Lucus Auer | B-Max Racing with motopark HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.281 | 1’31.996 | 1’31.804 |
5 | 38 | 石浦 宏明 Hiroaki Ishiura | JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.345 | 1’32.327 | 1’31.931 |
6 | 16 | 野尻 智紀 Tomoki Nojiri | TEAM MUGEN HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.752 | 1’32.243 | 1’31.942 |
7 | 18 | 小林 可夢偉 Kamui Kobayashi | carrozzeria Team KCMG TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.639 | 1’31.922 | 1’32.040 |
8 | 1 | 山本 尚貴 Naoki Yamamoto | DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.399 | 1’32.222 | 1’32.049 |
9 | 19 | 関口 雄飛 Yuhi Sekiguchi | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.385 | 1’32.399 | |
10 | 39 | 坪井 翔 Sho Tsuboi | JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.517 | 1’32.793 | |
11 | 51 | ハリソン・ニューウェイ Harrison Newey | B-Max Racing with motopark HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.510 | 1’32.824 | |
12 | 37 | ニック・キャシディ Nick Cassidy | VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.319 | 1’32.856 | |
13 | 3 | 山下 健太 Kenta Yamashita | KONDO RACING TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’33.807 | ||
14 | 65 | 牧野 任祐 Tadasuke Makino | TCS NAKAJIMA RACING HONDA/M-TEC HR-417E | 1’33.820 | ||
15 | 4 | 国本 雄資 Yuji Kunimoto | KONDO RACING TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’34.003 | ||
16 | 36 | 中嶋 一貴 Kazuki Nakajima | VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’34.036 | ||
17 | 8 | 大嶋 和也 Kazuya Oshima | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’34.086 | ||
18 | 15 | パトリシオ・オワード Patricio O’Ward | TEAM MUGEN HONDA/M-TEC HR-417E | 1’34.361 | ||
19 | 7 | アーテム・マルケロフ Artem Markelov | UOMO SUNOCO TEAM LEMANS TOYOTA/TRD Biz-01F | 1’34.386 | ||
20 | 17 | 塚越 広大 Koudai Tsukakoshi | REAL RACING HONDA/M-TEC HR-417E | 1’34.765 |
Chassis: SF19 / Tire: Yokohama
参加台数:20台 出走台数:20台
予選通過基準タイム 1’39.742 – 107%
“R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは 1’31.591
決勝レースは8月18日、14時15分より52周(もしくは90分)で争われる。
後半戦に突入した同シリーズの行方を占う大事な1戦となり、勝敗の行方に注目の集まる熱い暑いレースとなる。