2017 スーパーフォーミュラ開幕 鈴鹿戦 決勝、中嶋一貴がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝

2017 スーパーフォーミュラ開幕戦の決勝レースが4月23日、三重県鈴鹿市・鈴鹿サーキット(5,807m)で開幕した。

35周(203km)と短めの決勝レースでは、スタートで奇数グリッドの#37 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋一貴選手と#16 TEAM MUGEN 山本尚貴選手がスタートダッシュに成功。
3位グリッドの山本選手は2位グリッドの#1 P.MU / CERUMO・INGING 国本雄資選手を1コーナーまでにパスし、順位をひとつ上げた。

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All photograph taken by HIRO Masaki

2周目に入ると、6位以下のグループが早速ピットインし、最低1本のタイヤ交換義務を消化していく。

そんななか、給油をしない戦略を取ったTCS NAKAJIMA RACINGの2台は、それぞれにポジションを一つ上げることに成功。

6周目までに15台がピットインを済ませる一方で、上位陣や下位スタートに沈んだDOCOMO TEAM DANDELION RACING #41 伊沢拓也選手、#40野尻智紀選手、そして最後尾スタートの#18 KCMG 小林可夢偉選手がコース上にステイ。

13周目には小林選手がピットでリアタイヤ2本の交換と給油を済ますと、今季より参戦の#15 TEAM MUGEN ピエール・ガスリー選手の後方でレースに復帰した。

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15周目にガスリー選手の後方にいた小林選手はスプーンでコースオフを喫し、コースに戻ったところで後方から来た#65 TCS NAKAJIMA RACING ナレイン・カーティケヤン選手と軽い接触を起こすもマシンに影響はなく、再びガスリー選手を猛追。
19周目のスプーン出口で再び接近。オーバーテイクシステムを使いながらシケイン進入でガスリー選手のインに飛び込むことに成功して順位を上げた。

23周目にはスプーンコーナー2つめで#8 SUNOCO TEAM LEMANS 大嶋選手が単独スピンを喫し、コース上でマシンを止めてしまう。
このマシンの回収のため、セーフティーカーが導入されるが、トップを行く中嶋一貴選手、2位の山本選手はSC中にピットインを済ませ、それぞれの順位を守ってコース復帰を果たす。

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26周目にレースは再スタートすると、2位の山本選手と3位の国本選手が、8位の伊沢選手と9位の小林選手が接近し、激しいバトルを展開するも、それぞれギリギリのディフェンスを展開しながらレースは展開。

この間にトップを行く#37 VANTELIN TEAM TOM’S 中嶋一貴選手は2位とのギャップを作る事に成功。今季開幕戦を相性の良い鈴鹿サーキットで優勝を飾った。

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2位には#16 TEAM MUGEN 山本尚貴選手が続き、得意とする鈴鹿での優勝まであと一歩と迫った。

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3位には昨年のシリーズチャンピオン #1 P.MU / CERUMO・INGING 国本雄資選手が順位をひとつ下げながらもチームの好調を印象づける結果を出した。

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中嶋一貴選手のレース後のインタビューは以下の通り

「スタートも決まって、ペースも悪くなかったけど、ずーっと山本選手が後ろにいて楽はさせてもらえなかった。自分も力を振り絞って最後までは知れた。セーフティカーでも良いタイミングでピットに入れて、再スタートも決めたので、100点をあげても良いレースだったかなと思います。昨年いいレースもあったけど、グリッドをミスったりいろいろあり、今日も(昨年の岡山のミスが)頭をよぎった(笑)今年も継続できれば良い結果が出せると思っていた。テストや金曜からマシンが良く、それを結果に結びつけることが出来て良かった。次の岡山でもグリッドを確認して優勝したい(笑)」

2017/04/27追記
決勝後記者会見動画は以下の通り

その他の結果は以下の通り

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決勝レース サマリーはこちら

次戦、スーパーフォーミュラ ラウンド2は岡山県・岡山国際サーキットで5月27-28日に開催される。