2017 全日本選手権スーパーフォーミュラ最終戦が10月21日、三重県・鈴鹿市で開幕し、公式予選が開催された。
4度の赤旗が提示された予選Q1では、アンドレ・ロッテラーがポールポジションを獲得。
2位に野尻智紀、3位に中嶋一貴が入り、レース1のグリッドを確定させた。
強まる雨脚にQ1を以って全セッションがキャンセルされ、Q1セカンドベストによってレース2のグリッドも確定した。
この結果、レース2ではヤン・マーデンボローがポールポジションを獲得。
2位に伊沢拓也41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING、3位に野尻智紀(40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。
混沌とするチャンピオンシップは雨に翻弄され、その行方は混沌とする一方だ。
サーキットは天気への対応に負われる
台風21号の接近により、サーキットには雨が降りしきるなか、公式予選は一旦は開始されたものの、雨量の増加によって直後に赤旗が提示され、誰も計時に入ることなくピットに戻る。
迎えた2時42分に赤旗が解除されると、17分02秒よりセッション再開。
各車が我先にピットアウトすると、先陣争いが勃発。
TEAM MUGENの2台は、山本尚貴がピエール・ガスリーより先にコースイン。
ガスリーは山本を抜いてクリアな視界を得ようと試みるが、山本は前に出すことなくセッションを進行。
ガスリーは間隔を開けてアタックに入ったが、その直後の残り14分25秒、フェリックス・ローゼンクビスト(7 SUNOCO TEAM LEMANS)が1コーナー点前の川にリアタイヤを取られ、コースアウト。
そのままタイヤバリアに接触してエンジンを止めてしまう。
この影響で即座に赤旗が提示され、セッションは2度めの中断。
14時50分にセッション再開が告げられると、またしても各車一斉にピットロード出口に殺到する。
14分13秒からセッションが再開されるなか、チャンピオン候補のポイントリーダー、石浦宏明(2 P.MU/CERUMO・INGING)だけがこの集団を嫌ってピットで待機する。
ピットで車高を調整した石浦は、単独走行を狙って1分ほど集団から離れてピットアウトする。
繰り返される1コーナーの混乱
セッションは数台が計時に入ったものの、今度は小林可夢偉(18 KCMG)が1コーナーでコースオフ。
この影響で赤旗が提示されてしまい、セッションは3度めの中断を強いられる。
この赤旗の影響を強く受けたのは、シリーズランキングトップの石浦だ。
タイミングをずらしていたため、自己ベストタイムはおろか、セカンドベストも計測できておらず、Q1敗退の危機に陥る。
スピンした小林は、タイヤバリアに接触したものの、エンジンはストールしなかったため、自力でピットに戻ることが出来たため、セッションの再開も即座に通知される。
ピット出口には国本雄資(1 P.MU/CERUMO・INGING)が先頭に並び、2番めに石裏が続く。
チーム力が勝敗を分ける結果に
セッションは残り8分37秒から再開されると、国本が真っ先にコースインするが、続く石浦に前を譲り、チャンピオン奪還の可能性に向けて石浦は精力的にラップを重ねる。
この結果、石浦はガスリーよりも速いタイムを刻んでトップに立つことに成功。
その直後にアンドレ・ロッテラー(36 VANTELIN TEAM TOMS)が石浦のタイムを上回り、計時2周目も更にタイムを縮めるべくアタックを続ける。
その一方、ガスリーは計測に入ったがスリーはチームメイトの山本に引っかかってしまい、タイム計測が出来ない状況に。
仕切り直しでガスリーはアタックに入ったその刹那、ガスリーは1コーナーでコースオフを喫してタイヤバリアに接触。
この影響によりセッションは4度目の赤旗が提示されると、レースディレクターから、この赤旗を以って予選Q1の終了が告げられた。
この結果、レース1のグリッドはアンドレ・ロッテラーが獲得。
2番手は、フリープラクティスから好調だった最後の最後に野尻智紀(40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が食い込み、3番手には中嶋一貴が続いた。
予選Q1でセッションが中断されたことを受け、事前に協議されたとおりQ1セカンドベストによってレース2のグリッドも確定。
この結果、レース2ではヤン・マーデンボローがポールポジションを獲得。
2位に伊沢拓也41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING、3位に野尻智紀(40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が入った。
明日は決勝レース1は9時25分から、レース2は14時20分にスタートする予定だが、台風の影響によってセッションが遅れることも予想されるだけに、随時スーパーフォーミュラホームページをチェックしてもらいたい。