2016全日本選手権スーパーフォミューラ第7戦が9月25日(日)、宮城県・スポーツランドSUGOで開幕し、決勝レースが開催された。
レースはスタートで#20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 関口雄飛選手が1位を死守し、オープニングラップを制すが、19周目にチームメイトの#19 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手がSPコーナーでスピンアウトしてしまう。
これを受けてセーフティカーが導入され、関口選手がピットインのタイミングを失って一巻の終わり…と思われたが、ここから関口選手の魂の爆走が展開される。
23周目に再開したレースではピットインすれば最後尾にまで順位を落とす関口選手は、2位に浮上した#64 NAKAJIMA RACING 中嶋大介選手に対してギャップを作るべく、単独走行中でもオーバーテイクボタンを使うなどしてファステストラップを連発。
56周目にピットインするまでの間に34秒以上のマージンを作ることに成功し、トップでレース復帰を果たす。
このままチェッカーまで集中を切らすことなく走り続けた関口選手が1時間22分26秒480で今季誰もなし得ていなかった2勝目をマークし、ポイントリーダーに躍り出た。
2位には中嶋大祐選手が悔しいチェッカーを受けた。
3位には#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 野尻智紀選手がスタートでの遅れを挽回してチェッカーを受けた。
レース後の関口選手のインタビューは以下の通り
今日はセーフティカーが入ったときには最悪だと思った。(優勝は)無理だと思ったけどチームが諦めずに行けばイケる!と言われ、目一杯いった。最高の車を作ってくれたチームに感謝したい。
(Q ピットインまで34周で34秒のギャップを築いた)いやー今日のオレ、速かった。マジで速かった(笑)
ここまではポイントは意識せず、勝つことだけを考えてきた。最終2レースも優勝を目指して全力で行きたい。
表彰式での関口選手のインタビューは以下の通り
もてぎのときはサクッと勝てたけど、今回は危なくて、(SCが入ったときは)終わったかと思った。ピットからの無線で、すぐに入らずにプッシュして、諦めないよって入った。攻めて攻めてギリギリまで攻めてマージンを作れた。その走りについてきたクルマを作ってくれたチームに感謝したい。
写真:JRP
星野監督のインタビューは以下の通り
とんでもなく早い。本当に関口の体力もハンパない。F1に行くべきだ。日本で走る器じゃない。
決勝サマリーはこちら
その他の結果は以下の通り
1 | 20 | 関口 雄飛Yuhi Sekiguchi | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h22’26.480 | 183.323km/h | 1’07.736 |
2 | 64 | 中嶋 大祐Daisuke Nakajima | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14Honda HR-414E | 68 | 1h22’40.758 | 14.278 | 1’08.865 |
3 | 40 | 野尻 智紀Tomoki Nojiri | DOCOMO DANDELION M40Y SF14Honda HR-414E | 68 | 1h22’45.365 | 18.885 | 1’08.728 |
4 | 37 | 中嶋 一貴Kazuki Nakajima | VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h22’45.811 | 19.331 | 1’08.730 |
5 | 36 | アンドレ・ロッテラーAndre Lotterer | VANTELIN KOWA TOM’S SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h22’46.735 | 20.255 | 1’08.486 |
6 | 41 | ストフェル・バンドーンStoffel Vandoorne | DOCOMO DANDELION M41S SF14Honda HR-414E | 68 | 1h22’49.581 | 23.101 | 1’08.657 |
7 | 34 | 小暮 卓史Takashi Kogure | DRAGO CORSE SF14Honda HR-414E | 68 | 1h22’50.470 | 23.990 | 1’08.463 |
8 | 3 | ジェームス・ロシターJames Rossiter | フジ・コーポレーション KONDO SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h22’53.881 | 27.401 | 1’08.505 |
9 | 65 | ベルトラン・バゲットBertrand Baguette | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14Honda HR-414E | 68 | 1h22’54.662 | 28.182 | 1’08.442 |
10 | 4 | ウィリアム・ブラーWilliam Buller | フジ・コーポレーション KONDO SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h23’04.481 | 38.001 | 1’08.553 |
11 | 10 | 塚越 広大Koudai Tsukakoshi | REAL SF14Honda HR-414E | 68 | 1h23’04.805 | 38.325 | 1’08.747 |
12 | 7 | ナレイン・カーティケヤンNarain Karthikeyan | SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h23’05.304 | 38.824 | 1’08.173 |
13 | 11 | 伊沢 拓也Takuya Izawa | REAL SF14Honda HR-414E | 68 | 1h23’08.674 | 42.194 | 1’08.293 |
14 | 16 | 山本 尚貴Naoki Yamamoto | TEAM 無限 SF14Honda HR-414E | 68 | 1h23’16.208 | 49.728 | 1’08.790 |
15 | 2 | 国本 雄資Yuji Kunimoto | P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h23’21.000 | 54.520 | 1’08.384 |
16 | 1 | 石浦 宏明Hiroaki Ishiura | P.MU/CERUMO・INGING SF14TOYOTA RI4A | 68 | 1h23’24.837 | 58.357 | 1’08.608 |
17 | 8 | 小林 可夢偉Kamui Kobayashi | SUNOCO TEAM LEMANS SF14TOYOTA RI4A | 67 | 1h22’41.261 | 1 Lap | 1’08.065 |
以上完走 | |||||||
19 | J.P.デ・オリベイラJ.P.de Oliveira | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14TOYOTA RI4A | 17 | 20’23.450 | 51 Laps | 1’08.856 | |
18 | 中山 雄一Yuichi Nakayama | KCMG Elyse SF14TOYOTA RI4A | 4 | 4’51.429 | 64 Laps | 1’10.044 |